デジタルな手書きのメモ帳

プログラミング、コンピュータを使ったものづくり、教育、子どもの発達に関する個人的なメモ帳

女子とプログラミング

開発職としてコードを書いて働いていたときは

自分の外見が普通の20〜30代の男性だったらどんなに働きやすいだろう、

と考えていたときがあった。

 

職場では滅多にいない若い女性として十分可愛がってもらったのだけど

そのラベルをとって、自分の仕事を見てほしいな、と思うこともあった。

 

medium.com

『女の子らしくコードを書く、ということ』という記事を読んだ。

 

"女性らしい"格好をしているだけでプログラマとして見られない。

それだけでなく、女性というだけで

初心者扱いされる、内容にフィードバックしてもらえないといった経験が

いくつか語られていて、心に響いてしまった。

 

「相手が男らしくシスジェンダーな白人男性でも、おなじフィードバックするかな?」と考えなおしてみてください。

 

プログラミングでも数学でも科学でも何でも、

女の子へのフィードバックが意識的にか無意識的にか

男の子へのそれと異なることがあって、それは悪いことではないんだけれども

無神経にならないようにしたいな、と私は思う。

 

私自身はインターネットの世界に魅了された女子小学生だったので

 ※詳しくは過去記事 ↓

 2000年代当時の小学生から見たインターネットの世界 - デジタルな手書きのメモ帳

 

もし自分が少女だった頃にプログラミングを習っているとしたら、

つくっている中身以外でとやかく言われるのは嫌だ。

 

たとえば、うさぎやくまのキャラクターが好きだから

そういうキャラを使って背景の色をいろいろ組み合わせた上で

自分でプログラムを組んでアプリをつくっていたとして、

「キャラクターかわいいね」

「背景の色の組み合わせ方がおしゃれだね」

「今日の服装女の子っぽいね」

などという声かけしかしてこない大人は絶対に信用しない。

 

アプリがどんな機能を持っているか、

プログラムの中身についてどういう設計をしたか聞いてほしいし、

もっときれいなコードの書き方があるなら指摘してほしい。

かわいいものは好きだけど、それとプログラミングへの興味は別物である。

 

一方で、「それ、かわいいね」と言われると

うれしくなったりやる気になったりする女の子もいるということを忘れてはならない。

女の子のプログラマをもっともっと増やしていこうとすると

そういう女の子たちの作品を「かわいい」「おしゃれ」という言葉で

誉め称えて、育てるのもひとつの方法なのかもしれない。

 

その女の子たちの中には、「やっぱりわたしはコードを書くことには興味ないわ」と

思う子がいるかもしれないけれど、

それはそれでいい。

好きか嫌いかも判別できない存在とみなされるよりましだ。

 

その女の子たちがフィールドにあがって、

大人になったときに"自分らしい姿"で闘える

世の中になっていますように。

"プログラマらしい服装"で武装しないと認めてもらえないという呪縛から

解き放たれていますように。

 

わたしも、そういう世界をつくっていく一人になりたい。